昔からよく聞かれたことがある、、、「どんな時に曲ができるのですか?」または「曲はどうやって作るのですか?」など。
実は、私の場合は、書こうとして曲を書ける、ということはあまりない。
曲が生まれる時、、頭の中に何かもやもやと引っかかる”歌の種”みたいなものが生まれる。
その種はまだ大きさも形も見えないけど、何かがぼんやりと頭の中に、そして心の中に引っかかっていて、それがだんだんとはっきりした形が見えはじめて、それでやっと小さな言葉になって、それがまた次の言葉を生んで。
今、その”歌の種”のようなものがずっと心の中にある。
とりわけ今年は、人の動きが止まり、でも時間だけは静かに過ぎていくように見えて、人が生きていくこと、そして人が生きてきたこと、また命の重さや、本当に大切なこと、また時には、置き場所のない憤り、嘆き、そして悲しみを、いろいろ場面で感じることが多い年になった。
夏の太陽は燦々と眩しくて、全てが輝いて見えるのに、この心の中のもやもやは何なんだろう、、、?
それを形にし、言葉をつなぎ、そして歌になるのか?それとも心の中の種だけで終わってしまうのか、、? まだわからないけど。
いつもどんな時も日本を感じていながらも、なぜか今は日本が遠く感じてしまう。
こちらは短い夏だけど、できるだけ季節を感じて毎日を過ごしたい。
日本の暑さを思い出しながら、、、
どうか日本の皆さん、厳しい暑さの中、くれぐれもご自愛くださいね。