2014年7月、私がシアトルに来た2日目、ある方から紹介されてお会いしました。
このブログでも以前、エディさんのことを紹介しました。
失礼ながらお名前を聞いたのも初めてでしたが、このエディさん、カントリーの国アメリカで日本人カントリーシンガーとして、ステージ、テレビなど各方面で活躍された方です。著名なカントリーシンガーと全米ツアーにも参加されています。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39997
紹介を受けたことをきっかけに、私は何ヶ月かに一度、エディさんのお宅に伺って、音楽についてのレクチャーを受けていました。レクチャー、と言っても一緒にお茶を飲んで、エディさんお手製のランチを頂くというのが恒例になり。。。
その合間に音楽についてのお話、エディさんが当時活躍されていた時のエピソード、ステージングの時のスマートな挨拶の仕方、特に英語の発音は細かくアドバイスを受けました。
それは、エディさん自身がアメリカでカントリーを歌うことで言葉に対して大変な努力をされてきたからでした。
最初にお会いした時もエディさんは、音楽は言葉が伝わらなければ音楽じゃないよ、、、と話されていました。
今でもその言葉は私の中にしっかりと刻まれています。
また、私はシアトルに来てから自分の声のことで悩んでいました。環境の変化からなのか?
まずは生活に慣れなきゃ、というので普段声を出すこともなくなってしまったのでそのせいなのか、、、そんな時ふと、エディさんのことを思い出し、レッスンを受けてみようと思ったのでした。
エディさんから見たらずっと後輩の私ですが、シアトルでの二度のコンサートにも来てくださって、コンサートの後には「いつも自分の音楽に自信を持って心を込めて丁寧に歌うことだよ」と、話してくれました。
4月に日本から帰ってすぐにエディさんにお会いしようと思っていました。でもお会いできないままエディさんは急に天国に行かれてしまいました。
まだまだ信じられない気持ちですが、いつの時も優しい笑顔で迎えて下さったエディさん、シアトルでの私の音楽の恩師だと思っています。
エディさんがいつかふと「僕は本当はカントリー、嫌いなんだよ。」と仰っていたのを思い出しました。
その嫌いだと言っていたカントリーを、日本人としてこのアメリカでスマートにさりげなく歌い、でもその陰で大変な努力をされて来たのだろうと、、。改めてエディさんを心から尊敬しています。
ありがとうございました。
どうぞ安らかに、、、エディさん。